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新型コロナウイルスに関する質問への回答 発熱児童生徒の対応など

発熱児童生徒の対応などいくつか質問を頂きましたので回答させて頂きます。

原則、文部科学省や自治体のガイドラインに沿って、学校医と相談し決めて頂ければと考えています。

それは、それ以外のことをした時に先生方の責任問題になってしまう可能性があるからです。(私(鈴木)は覚悟してますので大丈夫です)

とはいうものの、現場はそれどころではないと思いますので、

いろいろ調べさせていただき、個人的な意見も記載させて頂きました。

参考にして頂ければ幸いです。

Q1.体調不良で来室した児童の対応

・自治体の感染拡大ガイドラインでは体調不良者がいる場合はすみやかに下校させるとあり、子どもは陽性でもはっきりと症状が出ないとあるため、不調を訴えた場合は、早退させるという認識で良いのか。

・保健室は主に病気・けが・メンタルケアの場となるが、ゾーンをわけた方がよいか。

・熱がでた児童の対応

熱がでた児童は熱が消失後24時間経過してから登校してもらう形で良いか。

A1文部科学省 新型コロナウイルス感染症に対応した小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における教育活動の再開等に関するQ&Aの送付について(4月 17 日時点)より

問4 発熱等の風邪症状を、登校前に確認できなかった児童生徒等の対応をどのように行 うか。

○ 家庭で体温や健康状態を確認できなかった児童生徒等については、登校時、教室に入

る前に、保健室や職員室等に来室するように指導し、検温及び健康観察等を行ってくだ

さい。

○ 発熱等の風邪症状がみられる場合には、保護者に連絡して、自宅で休養させるように

してください。

○ なお、登校前に健康状態を確認できなかった児童生徒等が多数いる場合には、全教職

員で連携して対応できるよう体制を整備してください。

問5学校で児童生徒等の発熱を確認した場合には、どうすればよいか。

○ 当該児童生徒等を安全に帰宅させ、症状がなくなるまでは自宅で休養するよう指導し

てください。(指導要録上は、「欠席日数」とせずに、「出席停止・忌引等の日数」と

して記録してください。)

なお、特に低年齢の児童等について、安全に帰宅できるまでの間、学校にとどまるケ

ースもあるかと思いますが、その場合には、他の者との接触を可能な限り避けられるよ

う、別室で待機させるなどの配慮をしてください。

○ また、次の症状がある場合は、(1)(2)を目安に「帰国者・接触者相談センター

に相談するよう、ご家庭に指導してください。

(1)風邪の症状や 37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。

(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)

(2)強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。

※ 基礎疾患等のある児童生徒等は、上の状態が2日程度続く場合

○ その後、もし感染が確認された場合には、保健所が濃厚接触者の特定等、必要な調査

を行うことになりますので、これにご協力ください。

(なお、学校内の児童生徒等の中に濃厚接触者が特定された場合には、感染者と最後に

濃厚接触をした日から起算して2週間の「出席停止」の措置をとってください。)

○ 以上については、教職員についても同様の扱いとしてください。

以上のことから、

① 発熱があった場合は、安全に帰宅させ、症状がなくなるまでは自宅で休養

② 別室で待機させる

などの対応かと思います。個人的には②に関して、発熱している児童生徒・教職員の対応は、保健室ではない場所(発熱対応部屋などを作る)で対応するよう決めておくのがよいかと思います。学校復帰のタイミングは、国や自治体に問い合わせをして、統一した見解を出して頂いた方がよいかと思います。

Q2体調不良者の対応を行う際、環境感染学会や診療のガイドランなどの資料をみてみると、ガウン・キャップ・目の防護などが書いてありますが、保健室ではどこまで防護すればよいのか。現実的にはガウンやフェイスシールドなどは無く医療機関に優先すべき道具だと思うので難しいと思います。そのような場合どのように、どこまで防護すればよいでしょうか。

A2一般社団法人 日本環境感染学会 医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド 第 2 版改訂版 (ver.2.1)

の表1に記載されている医療従事者(注 1)の曝露のリスク評価と対応では、患者がマスクをしているか、対応者がどのような個人防護用具をしていたかでリスクとその後の健康観察期間が記載されています。

まずは、体調不良者にマスクを着用させる、対応者にマスクと目の保護をしてもらう(眼鏡やゴーグル)が低リスクになります。サージカルマスクがなく布マスクになってしまう可能性が高いと思いますが、現時点でリスクを低くする方法は、上記した方法かと思います。後は、換気と手洗いでしょうか。対応する部屋で手を洗えるとよいですね。以下のサイトをお勧めします。

諏訪中央病院玉井先生の資料が動画になって公開されていました。ぜひ参考にしてください。こちらから

また、マスクの対応は以下のように記載されていました。

文部科学省 新型コロナウイルス感染症に対応した小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における教育活動の再開等に関するQ&Aの送付について(4月 17 日時点)より

問14 学校においてマスクが足りない場合、余る場合にはどのように対処すべきか。

○ マスクについては、国内外において急激に需要が増加しており、依然としてその不足

が解消しておりませんが、関係省庁と連携し4月中旬から小中学校等の児童生徒及び教

職員分の布マスクの配布を始めています。

○ 全国の各学校に対して順次配布を進めていきますが、学校に届いたマスクについて数

量が不足する、または 10 枚以上の余剰がある場合には専用の電話相談窓口(0120-603-

100)へご連絡ください。

○ 布マスクが配布されるまでの間については、引き続き家庭等で作成された手作りマス

ク等の活用をお願いしています。

○ 引き続き関係省庁と連携して、学校に対するマスクの供給確保に取り組むとともに、

学校の再開に向けて感染症対策に取り組んでまいります。

○ なお、手作りマスクの作成方法については、子どもの学び応援サイト等を参考にして

いただければと考えております。

https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/mext_00460.html

発熱に加え呼吸苦を訴える場合は、SpO2が有用かと思います。

SpO2の取り扱いに関しては、新生児以外の者であって入院治療の必要がないものに対して、動脈血酸素飽和度を測定するため、パルスオキシメータを装着することが医行為ではないと考えられています。

https://www.mhlw.go.jp/stf2/shingi2/2r9852000000g3ig-att/2r9852000000iiut.pdf

学校医と相談し、学校医の指示で測定する決まりになっているなど、入院治療の必要性を養護教諭が判断するために使用していないと言える仕組みを作っておくとよいと思います。

Q3けがの対応でアイシングに保冷剤を使用しているが、使いまわしになるため避けた方が良いか。

A3文部科学省 新型コロナウイルス感染症に対応した小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における教育活動の再開等に関するQ&Aの送付について(4月 17 日時点)より

問11 消毒は、具体的にどのような範囲で行えばよいか。

○ 教室やトイレなど、児童生徒等が利用する場所のうち、特に多くの児童生徒等が手を 触れる箇所(ドアノブ、手すり、スイッチなど)は、1 日 1 回以上消毒液を使用して清 掃を行います。

○ 消毒液については、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムを例示していました が、学校における施設の消毒にあたっては、次亜塩素酸ナトリウムを積極的に利用いた だきたいと考えており、御協力いただけますよう、よろしくお願いいたします。

○ なお、次亜塩素酸ナトリウムの利用については、厚生労働省及び経済産業省において 以下 URL のリーフレットを作成していますので、適宜ご活用ください。 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000614437.pdf

問12 学校内で共用される用具や備品についてはどのようにしたらよいか。

○ 感染の要因の一つに、物品の共用による接触感染があります。学校では様々なものを 共用しており、用具や物品の共用を避けることができれば避けるようにしますが、共用 を避けるのが難しいものについては、使用後手洗いをするように指導することなどが考えられます。

上記より、対策としては消毒と使用後の手洗い指導だと思います。

Q4.健康診断について

健康診断は、三蜜をさけて対応するとされているが、オージオメータ―や聴診器などは一回一回消毒して使用した方が良いか。

A4文部科学省 新型コロナウイルス感染症に対応した小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における教育活動の再開等に関するQ&Aの送付について(4月 17 日時点)より

問21 児童生徒等の定期の健康診断はどのように実施すればよいか。

○ 令和2年3月19日付けの事務連絡において、毎学年6月30日までに実施すること

とされている児童生徒等の健康診断については、新型コロナウイルス感染症の影響によ

り実施体制が整わない等、やむを得ない事由によって当該期日までに健康診断を実施す

ることができない場合には、当該年度末日までの間に、可能な限りすみやかに実施する

こととしたところです。

○ 「実施体制が整わない」とは、例えば、学校医・学校歯科医等の確保が困難であるこ

となどが考えられます。

○ 健康診断を延期する場合は、特に、日常的な健康観察や保健調査票の活用等により児

童生徒等の健康状態の把握に努め、必要に応じて、学校医等と連携し、健康相談や保健

指導等を適切に実施してください。

さらに、健康診断の延期について保護者に周知し、理解を得るようにしてください。

また、特に、心臓や腎臓等の疾患や結核に関する検査については、学校医等と相談の

上、可能な範囲で先行して実施する方法も考えられます。

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○ 健康診断を実施する場合は、3つの条件(換気の悪い密閉空間、多くの人が密集、近

距離での会話や発声)が同時に重ならないよう、

例えば、

・児童生徒等及び健康診断に関わる教職員については、事前の手洗いや咳エチケット等

に努めること

・部屋の適切な換気に努めること

・密集しないよう、部屋には一度に多くの人数を入れないようにすること

・会話や発声をできる限り控えるよう児童生徒等に指導すること

等の工夫が考えられるほか、検査に必要な器具等を適切に消毒してください。(日本学

校保健会「児童生徒等の健康診断マニュアル」参照)

また、日程を分けて実施する等、学校の実情に応じて実施してください。

○ 健康診断の実施の判断や実施の方法等については、学校医、学校歯科医、関係機関等

と十分連携し、共通理解を図っておくことが重要です。 上記したことが示されています。しかし、現時点では学校医の先生方も新型コロナウイルスの対応に追われているかと思います。学校医と相談で実施の可否や延期を検討し、実施する場合は、2m間隔をあけるため、床に目印をつけるなどの対応が必要かと思います。オージオメータ―や聴診器は消毒できればよいのですが、難しい場合はビニールやサランラップで覆って、ビニールなどを毎回破棄して新しいのを付けるなどの工夫ができるかと思います。

発言・文章は組織的なものではなく、個人的なものです。
お知らせ, 役立ちサイト   2020/04/18
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